[アップデート] AWS PrivateLink、AWS Transit Gateway、AWS Client VPN の AZ間通信が無料に!
ウィスキー、シガー、パイプをこよなく愛する大栗です。
ふと深夜に目覚めてスマホを見てたら AWS の凄いアップデートがあったので今ブログを書いています。来ました。Availability Zone(AZ)間のデータ転送量が値下げと書いているでは有りませんか。ということで内容を確認してみます。
値下げ内容
以下のサービスを対象として、同一 AWS リージョン内の AZ 間のデータ転送が無料になります。すでに 2022年4月1日から料金が変わっています。
- AWS PrivateLink
- AWS Transit Gateway
- AWS Client VPN
これらのデータ転送量は、料金明細レポートである AWS Cost and Usage Reports (AWS CUR)で<Region_Name>-DataTransfer-xAZ-In/Out-Bytes
の項目で確認できます。
AWS PrivateLink
インターフェイス VPC エンドポイント (AWS PrivateLink)を介してサービスにアクセスするときの AZ 間データ転送料が無料になります。ただし GWLB で使用する Gateway Load Balancer エンドポイント (AWS PrivateLink)には適用されません。
AWS Transit Gateway
Transit Gateway を経由した同一 AWS リージョン内のプライベート IP アドレスの AZ 間データ転送料が無料になります。リージョン間のデータ転送料や Transit Gateway のデータ処理料金は変更は無く、標準の料金がかかります。
AWS Client VPN
同一 AWS リージョン内のプライベート IP アドレスでクライアント VPN エンドポイントにアクセスする際の AZ 間データ転送料が無料になります。
さいごに
AWS を利用する場合、通常は信頼性や可用性のために複数の AZ にまたがって環境を展開します。そのため AZ をまたがる通信が大量に発生します。基本的に同一 AZ 内のデータ転送は無料ですが、AZ を跨ると費用が発生していたので、ユースケースによってはデータ転送料が負担になる場合もありました。今回のアップデートで AZ 間データ転送料の一部が無料になったので、今までより AZ を跨った信頼性の高い環境を構成しやすくなったのではないでしょうか。